2019.11.06 更新
関節リウマチについて
慢性関節リウマチについてお話します。
関節リウマチは関節に炎症が起こり、軟骨や骨が破壊されて最終的に変形して動かなくなる病気です。
30~50歳代の女性に多く、男女比は1:4と言われています。
原因
原因ははっきりとしたことは分かっていませんが、免疫機能に異常が起こり自分の細胞を異物としてとらえ攻撃してしまう自己免疫疾患と考えられています。
病態
関節を覆う滑膜に炎症が起こり、血液やリンパが集まることで肥厚し、靭帯や軟骨を圧迫し最終的には骨を破壊してしまいます。
症状
初期症状は、手足の指の朝のこわばりなどから始まります。一般的には左右対称に症状が現われ、人によっては肘や膝、股関節などに進行していきます。
全身症状として、倦怠感や微熱、貧血などを伴うことがあり、進行すると肺や心臓、血管に炎症が起こることもあります。
進行期は、罹患間接の熱感、腫脹、疼痛があり、放置しておくと間接変形が起こり動かなくなり、症状は終結します。
当院の取り組み
早期発見、早期治療が大切です。
炎症を抑えるために薬物療法を併用しながら、罹患関節部位の周囲に鎮痛と循環改善の目的で鍼灸を施します。ただし、炎症が進行期で、熱感、腫脹が強い時には遠隔部に誘導の目的で鍼灸を施します。
また、背腰部、腹部、手足の各経穴(ツボ)に免疫機能改善の目的で鍼灸を施します。
筋肉のこわばりに対しては、マッサージを施し、間接拘縮の予防、関節可動域の改善のために無理のない運動法を行います。
現在は、医療機関でのリウマチの治療の研究が進み、各患者様に適した治療法が選択できるようになっています。
しっかりと治療を受けながら鍼灸マッサージや運動法などの施術を週1~2回でも続けられることをおすすめします。