2019.04.29 更新
坐骨神経痛について Part2
坐骨神経痛を引き起こす疾患によく見られるのが腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアです。
今日はこの2つの疾患についてお話します。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢や労働、背骨の病気などにより脊柱管(脊髄が通る管)周囲の骨組織が変形したり、椎間板や靭帯が肥厚することによって、神経根を圧迫して足に痛みやしびれを起こす疾患です。
腰椎椎間板ヘルニアは、加齢や長時間同じ姿勢での作業やスポーツにより負荷がかかることで、脊柱の中のクッションの役目をしている軟骨(椎間板)の一部が突出して神経根を圧迫し、痛みやしびれを起こす疾患です。
腰部脊柱管狭窄症の特徴としては、間欠性跛行(歩行と休息を繰り返す)が見られ、背中をそらした時に痛みやしびれが増強します。(前屈みになる姿勢が楽)
一方腰椎椎間板ヘルニアは、前屈みや足を上げる姿勢で症状の悪化が見られます。
治療法としては両者ともに痛みやしびれの出現する患部の筋肉 をほぐし、原因となる 神経根周囲の循環改善を図る目的で鍼通電療法を行い、症状を緩和していきます。
もし上記のような症状が疑われる方は、まず整形外科で画像診断を受けられてから来院されると、より的確な治療につながります。